AT&Tは高配当株として雑誌などでもよく特集されており、保有している方も多いと思います。
そんなAT&Tの株価がここ最近急激に上昇しています。ここひと月で12%も上がりました。
今回はその原因について解説しようと思います。
原因はスピンオフ
さっそく原因についてですが、先日実施されたスピンオフになります。
スピンオフとは、会社の特定事業を切り離して新たに会社を立ち上げることです。
今回は傘下のワーナー事業を切り離し、新たにワーナー・ブラザース・ディスカバリー社が出来ました。
これが好材料となり、株価が急上昇した模様です。
現在所有している人に起こること
既にAT&Tの株を保有している人はこのようなことが起こります。
AT&Tホルダーに起こること
- ワーナー・ブラザース・ディスカバリー社(WBD)の株が付与される
- 配当減少
- 特定口座から一般口座に払い出し
以下で一つずつ解説していきます。
ワーナー・ブラザース・ディスカバリー社の株が付与される
今回のスピンオフによって、AT&T 1株につきWBD 0.24株が付与されます。
完全に新しい会社なので、これからどのように成長していくのか楽しみですね。
なお、今のところ配当は予定されていない模様です。
楽天証券は既に付与済み、SBI証券は4月中に付与されるとのことです。
配当減少
これまで4半期ごとに1株あたり USD 0.52の配当が支払われてきましたが、
次回(5/2 支払い分)から USD 0.27に減らされます。
それに伴い、今まで7%あった配当利回りが5%前後となります。(4月13日終値をもとに計算)
配当目当てで保有している人にとっては、これはかなり大きな痛手になるかと思います。
特定口座から一般口座に払い出し
特定口座で保有している人は、自動的に一般口座に払出しされます。
そうすると何が起こるかというと、売却時に確定申告する必要が出てくるのです。。
確定申告時には取得単価や買付レートなどが必要になるので、少し面倒になりますね。
(Twitterでは、この手間が嫌で永久保有すると決めた人もいました笑)
今のうちに買付時の取引報告書を保存しておくことをおすすめします。
SBI証券はこのような書面です。
今後の成り行きは?
AT&Tの今回のスピンオフは、負債となっていたメディア事業を切り離すものとなります。
これまでだらだらと株価が下がっていましたが、これを機に本来のテレコム事業に集中出来るようになります。
テレコム事業が上手くいき、収益が増えれば配当回復も見込めます。
私は引き続きホールドしつつ配当を受け取っていきたいと思います٩(^‿^)۶
(きちんと報告書をとっておけば確定申告も怖くありません。
確定申告めんどくさいからと言って損切りするのはもったいないですよ!)